協和発酵キリン株式会社 様

http://www.kyowa-kirin.co.jp/

OffSide導入年度2004年3月~

医療用医薬品事業を核にバイオケミカル事業なども展開する研究開発型ライフサイエンス企業。高度な技術とユニークな視点で独自の研究を進め、がん、腎、免疫・アレルギー疾患を中心とした領域で抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使し、画期的な新薬を継続的に創出しています。

今回、購買部 総合購買グループ長の住田様、同グループ マネジャーの藤原様、同グループ メンバーの山本様、德中様にお話を伺いました。

左から弊社 田村、協和発酵キリン 山本様、藤原様、住田様、德中様

課題

  • 購入量が多い医薬関連の購買コストをもっと抑えたい
  • 事業場ごとに違っていた購入価格を統一したい
  • 数百社におよぶ取引先への個別精算を簡略化したい

効果

  • 導入時の価格交渉、導入後の分析によるボリュームディスカウントでコスト削減
  • 一元化したシステム利用によって購入価格の全社統一が可能に
  • 支払先がトライアンフ21のみに絞られるので、締め作業が激減

 

医薬領域に特化している安心感があった

貴社では「OffSide」をどんな場面で利用されていますか。

現在は、数百社に及ぶ消耗品購買のサプライヤーの皆さんと「OffSide」でつながっています。本社のほか全国に支店、研究所、工場があり、どの事業場でも購買依頼者が必要なタイミングでPCから発注作業を行える環境になっています。発注後は、上長の承認と事業場に駐在する購買担当者のチェックを経て購入という流れです。発注・承認は「OffSide」内で行っています。

2004年からお使いいただいていますが、導入のきっかけを教えてください。

当時から全国に拠点があったのですが、各事業場で購買の仕組みが違っていたのですね。独自のシステムを入れるところもあれば、簡単な書類を出して申請するところもあった。仕組みだけでなく購入価格もバラバラでした。医薬の研究所では試薬単価が高価であることに加えて購買量が多く、購買コストが非常に高かった。まずこれを何とかしたいというのが当初の考えで、そのためのツールを検討していたところ「OffSide」に行き着きました。

購買としては、なるべく安い価格に統一してすべての事業場がその価格で買えるようになればコストが下がる。事業場ごとに価格の差があるのはみんなが知っていましたが、いろんな条件があるので統一するのは難しいと考えられていました。しかし同じ購買システムを導入することでこれが実現できるのではないかと思ったのです。

知るきっかけは、あるお取引先からの紹介です。「消耗品の購買でこんなものがありますよ」と教えていただいたのが最初でした。当時は他社のパッケージ製品や、自前で開発したらどれくらいかかるのかも検討しましたが、大手のシステム系企業の購買システムとも比較した中で、最終的に「OffSide」に決めました。

大手企業と比べると当時の弊社はまだ知名度が低い状態でしたが、導入の決め手は何でしたか。

導入時で印象に残っているのは「理化学や試薬に特化したカタログをたくさん持っていた」という点です。すでにトライアンフ21さんは多くの理化学系メーカーとつながりがあり、それらのカタログをベースに私たちが買いたいものを十分に揃えられる。今もそうかもしれませんが、なかなか理化学系の購買に特化したシステムはないので「これはいいな」と思った記憶があります。

もう一つ魅力的だったのは、支払いの仕組みです。従来は締めが終わると数百社から請求書をいただいて、実績と照合しながら承認する作業がありました。これに4日も5日もかけていたので時間的コストが非常に高かったのです。現場の購買担当者の負担もかなり大きい。しかし「OffSide」を経由すれば支払い先はトライアンフ21さんだけになる。これなら支払いに関わる作業がすぐ終わるので非常にメリットを感じました。

安全性などの心配はされましたか。

当時トライアンフ21さんはまだ設立2年目の会社だったので、お支払い先として安心できるのかという声が社内で上がったのは事実です。ただ先行のお取引先として大手製薬会社のお名前があったので「ここが使っているなら大丈夫」という根拠になりました。もう一つの安心材料は、トライアンフ21さんが日揮とNTTコムウェアによって設立された会社という点です。やはり両社のネームバリューは大きく安心感につながっています。

現在はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)などの国家プロジェクトでも利用されていると聞きます。かなり認知度も信頼性も上がっているのではないでしょうか。サプライヤーに紹介するときも当初は「OffSide」の仕組みを説明しなければいけなかったのですが、今はそういう場面は減ってきました。

 

コスト削減の目標は1年目で達成できた

導入後はどんなメリットがありましたか。

最初の目的であった医薬関連の購買コスト削減という目標は、導入1年目に達成できました。システムを導入するにあたっては、複数あったサプライヤーの選定・絞り込みやカタログに掲載する価格決定などのプロセスが必要になります。これにより購入価格そのものを以前よりコントロールできるようになりました。コストが高かった試薬に関してはメインメーカーを絞り込むことで価格交渉し、かなり効果を上げています。価格交渉は毎年続けているので、業績に対する貢献が続いています。

また、導入作業を進めていく中で社内でも「同じ製品は低価格で購入すべき」という意識が浸透しました。これはシステムが直接作用した部分ではないのですが、導入したからこそ変えられた意識だと思います。

「OffSide」に蓄積したデータは利用していますか。

はい、実績データは購買交渉に役立っています。たとえばあるメーカーの1製品について購入実績を調べてみて、大きなボリュームであれば今後の価格交渉の材料として有効です。「これだけ買っているので、もう少し安くしてほしい」と根拠を持ってサプライヤーと話ができるからです。

そのほか、複数のカタログを一元化しているので「エコグリーン商品を選びたい」などの発注時の細かいニーズにも対応できます。バラバラに存在する冊子やメーカーサイトとは違い、同じ仕組み上で管理するので可能なことではないでしょうか。その購入実績の確認や分析も「OffSide」でまとめて見られます。

購入した品目以外、人員の管理でもこのデータを確認することがあります。全国の事業場に購買担当者を配置していますが、繁忙期や閑散期、事業場によっても処理する内容や量に差があるのです。管理者からするとマンパワーとニーズは常に平準化させたいので、「OffSide」に残った処理数やアクセス数を見て人員配置を調整することがあります。長くデータを分析していると、購買の中長期的な傾向や予測もつかめるようになりました。

サプライヤーの皆さんや現場での反応はいかがでしたか。

導入当初から1メーカー1サプライヤーというルールを取り入れているので、この仕組みに入ったサプライヤーの皆さんにとっては長期的なお取引につながるので安心いただいているようです。また、電話やFAXでの管理に比べて「データが残るメリット」を感じられるサプライヤーの方が増えたと思います。

発注する当社の社員からは「人事異動があっても異動先も同じシステムなので便利」とよく言われます。これまでは事業場ごとの購買ルールが違い、異動後は覚えなければいけませんでした。その時間や手間がなくなったおかげで生産性は向上しました。

導入後、トライアンフ21の対応についてはいかがでしょうか。

「システムを入れたからおしまい」ではなく、定期的にフォローくださるのは助かっています。今も月1回の定例会議を開いて発生した課題があればすぐ相談しています。導入して14年になるので導入前の状況を知らない社員も増えました。社内では「OffSide」が自社システムだと思っている社員がいるくらいで、それだけ馴染んで使われています。今後とも長くおつき合いができればと思います。

お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。

※取材日時:2018年2月