コラム

コストと効率と信頼と ~プロローグ~

インターネットビジネス草創期の2002年に産声を上げた当社は、先日遂に、社業であるインターネット購買サイト「オフサイド」(以下、OffSide)の運用16年目に入りました。創業100年を超える企業が10万社以上存在するとも言われる日本で、高々15年間の社歴は吹けば飛ぶようなものですが、インターネットの普及に呼応して雨後の筍のように現れた所謂ネット企業の中では結構長い方ではないかと自認しています。

当社が主戦場とするインターネット上の企業間取引の世界でも、バイヤー、サプライヤー、オペレーター、ソフトウェアベンダー、システムインテグレーター等、多くの企業が参加してそれぞれの立場から様々なビジネスを展開して来ましたが、ビジネス単体として現在も継続されているものは多くはありません。

その中で当社のような小規模なオペレーターが生き残って来たのにはそれなりの理由が存在するはずです。このコラムは、当社のビジネスに関わる様々なステークホルダーが何故当社を選択してくれているのかを明らかにする試みの中から、企業活動に不可欠な消耗品購買のあり方を考察して行きたいと思っておりますので、今回を皮切りに暫くの間お付き合い頂ければ幸です。

さて、本題に入る前に、当社が携わっているBtoBの消耗品購買のビジネスについて、簡単におさらいをしておきたいと思います。企業活動における消耗品購買は、主に製造業において生産に直結する直接資材と区別され、経費購買の対象となる間接資材の調達という陰の存在でしたが、米国発の通販ビジネスが企業活動にまで守備範囲を広げるようになり、間接資材をMRO(Maintenance, Repair and Operations)と呼ぶことが日本でも一般的になった2000年頃から表舞台に出て来るようになりました。

しかし、企業活動の中では直接利益を産み出すことのないコストセクターの話ですから、明らかにお荷物扱いのノンコア業務として合理化(=コスト削減)の対象として日の当たるところに引きずり出されたというのが正直なところでした。当社も勿論そこに商機を見出して参入したのですが、MRO購買マーケット黎明期の主なプレイヤーは次の3つに大別出来たと思います。

1.バイヤー企業(購買/IT部門)+ソフトウェアベンダー/システムインテグレーター
2.MRO集中購買(サービス)
3.企業向け通販サイト

次はこれらの主要プレーヤーそれぞれの立ち位置を明確にしながら、当社ビジネスの位置付けとそこに関わったステークホルダーについて話をしたいと思います。

 

ライター 常陰