第3回　突撃！トライアンフ社員インタビュー！

■薬事業務について

――阿部：
トライアンフ21が運営する購買システム『OffSide』では、医薬品の取扱いもあります。

医薬品は、医薬品販売業の許可がなければ販売することができないものです。

トライアンフ21は許可証を保有しており、管理薬剤師であるTさんが在籍しているからこそ、

医薬品の取扱いができていますが、具体的にはどのような業務を行われているのでしょうか。

――Tさん：
まず第一に、法令に沿って業務を行っています。大前提ですね。

そこからトライアンフ21の業務に落とし込むイメージなのですが、

定常的に行う業務としては主に「医薬品販売業許可証等の管理」「医薬品のLOT管理」「日毎の医薬品販売状況チェック」があります。

――阿部：
他にもさまざまな業務があるようですが、上げていただいた3つが主な業務ですね。

1つめの医薬品販売業許可証等の管理は、文字通り医薬品を取扱うお客様・お取引先が

許可証をきちんと持っているか確認・管理していると認識しています。

――Tさん：
はい。OffSideの取引形態としては「お取引先→運営会社（トライアンフ21）→お客様」となるため、管理が必要になります。

また、許可証には期限があるため、期限が近付いてきたら該当企業へ連絡して更新した許可証を回収する、ということも行っています。ちなみに医薬品卸売販売業は6年ごとに更新が必要です。

――阿部：
6年！企業ごとに取得している許可証の期限も異なるでしょうし、お客様・お取引先の数だけ管理も大変ということですね。

次に、2つめ。医薬品のLOT管理とはなんでしょうか。

――Tさん：
医薬品にはLOT（ロット）と言われる単位がついています。同一製造工程・同一期間に作られたことを示すものですね。

OffSideでは、LOT対象製品の発注が出た場合、発注データ上にLOT・期限情報を明記・管理しています。情報の記入漏れがないかどうかもチェックします。

何のために必要かというと、例えば「医薬品回収が発生した」などの状況で必要になってきます。

管理しているLOTをもとに回収状況確認や発注データの対応を行うことになりますね。

なお、医薬品だけではなく、高度管理医療機器に関しても同様にLOT・期限管理をしていますよ。

――阿部：
LOT管理が必要な製品なのか否かは、目視で確認されているんですよね。

3つめ、日毎の医薬品販売状況チェックについても教えてください。

――Tさん：
毎日、OffSideでの発注品をデータで確認し「許可証を持っていないお取引先が医薬品販売してないか」どうかをチェックしています。正直、この業務の比重が薬事全体でかなり大きいです！

許可証なしに医薬品販売はできませんので、該当品があればお取引先へ確認します。疑わしき商品も要確認対象です。

この業務に関しては私1人だけではなく、担当者が他にも複数人おり、日替わりでチェックを実施しています。

――阿部：
確かに毎日の発注データすべてを確認するのは中々な作業です。

お客様とお取引先に、快適にOffSideでやり取りいただくにあたっては、とても大事なことですね。

――Tさん：

その通りです。

法令を守ったうえでスムーズにお取引いただけるよう、陰ながらのご支援をしております。

――阿部：
ありがとうございます。簡単に薬事業務をご紹介いただきました。

実際は話を伺うよりも大変なのではと想像しているのですが、苦労していることはありますか？

――Tさん：

何といっても、法令の確認ですね。

最初にお話ししたとおり、大前提として法令遵守のうえで業務を行う以上、法令の確認が常に必要です。

情報収集や自社の業務に落とし込むための解釈が大変なため、いつも時間をかけて格闘しています！

もちろん、1人での確認ではなく部署内で相談できる方もいますので、日々一緒に法律を読んで勉強しています。

――阿部：
なるほど。法令は改正されることがありますし、定期的な確認も必要ですよね。

運用業務部にはTさん以外にも薬事に携わる方がいるため、しっかりご相談のうえ対応されている様子を

よく見かけています。いつもありがとうございます。

運用業務部について

――阿部：
薬事以外の業務についても伺ってみましょう。

運用業務部としてはどのような業務を行っていますか？

――Tさん：

OffSideでのバックヤードサポートを行っています。

運用業務部には様々な業務があるのですが、主に担当しているのは、実際にOffSideを使用されるお客様のユーザ情報登録や、取引先であるサプライヤの管理などです。

サプライヤもOffSideへ登録するため諸々の手続きが必要なのですが、その登録や管理も業務の一環ですね。

あとは、OffSideでは他メーカーサイトへ接続して購入する商品を選択できる、連携カタログと呼んでいる機能がありますが、その接続に関する業務もあります。

――阿部：
バックヤードサポートといっても、本当に幅の広い業務を行っていますね。

薬事業務との業務比率はどうなのでしょうか。

――Tさん：
薬事業務とその他業務で、3：7くらいの比率です。

なんとか効率化できるよう、試行錯誤しながら頑張っています。

――阿部:
細やかな業務が多いようですね。

Tさんをはじめとした運用業務部のバックヤードサポートは、あまり見えない部分ではありますがOffSide運営に欠かせないものです。

――阿部:
薬剤師といえば薬局で働かれているイメージが強かったのですが、

トライアンフ21という企業に入社して、入社後と今ではどんな印象でしょうか。

――Tさん：
そうですね、まず薬局とは全く違った業界です。

薬事がどのように企業の業務に関わるかもわからない状態で、最初はオフィス業務自体にも慣れませんでした。

ですが、社員の方々とコミュニケーションは取りやすいですし、同じ薬事業務に携わる人と気兼ねなく相談しながら業務を進められる雰囲気ですので、自分のペースを保って仕事に取り組めていますね。

――阿部：
薬局にいらっしゃる薬剤師とは、確かに勤務形態から異なりますよね。

Tさんは早くも慣れて、今では率先して多くの業務に携わってくださっています。

こういったバックヤードサポートでの支援によって、ストレスのない購買業務をご提供したいですね。